【実施報告】令和4年度小企業者組織化特別講習会を開催しました

大阪府中小企業団体中央会では、去る12月1日(木)、WEB配信にて、「採用新時代を迎え求められる変化対応」~こんなはずじゃなかったシナリオを自ら描かないために~をテーマに、株式会社パーソナルヴィジョン研究所 副社長の今恒男氏をお招きし、講習会を開催致しました。

今氏は講演で、「新型コロナウイルスの影響により、企業の採用活動は、従来の対面による採用活動からオンラインによるものにシフトしてきている。それに伴い、『“自分で探す”就活から、“自分へ届く”情報を元にした就活』へと、従来の就活の概念を覆す事態になっている。」と説明されました。

まず企業側の意見としては、「採用活動をオンラインにすることにより、多くの学生とオンラインでつながることができ、様々な意見を聞くことができた」といった肯定的な意見がある反面、「オンラインでは職場環境まで伝えることができない。結果、採用した学生が職場の雰囲気に馴染めず、すぐに離職してしまう」と、オンラインによる採用活動に否定的な意見もあることを説明されました。

一方で、学生側の意見としては、「就活がオンラインになったことにより、遠方の企業にも気軽に話しを聞いてもらえることができた」や「場所や時間を問わず、気軽にインターンシップや説明会に参加できる」といった肯定的な意見がある反面、「オンラインでは、職場の雰囲気まで感じることができなかったので、早期退職につながった」との否定的な意見もあったと説明されました。

こうしたことから、オンラインにはオンラインの良さがあり、リアル(対面)にはリアルの良さがある。今後、採用活動を行うには、これまで主流だった対面での活動と、コロナ禍で中心的役割を果たしたオンラインツールを通して行う活動を、状況によって効果的・効率的に組み合わせ、より大きな成果を生み出す人材戦略が必要であり、どちらか一方に依存する方法で採用活動を行うと、求職から内定まで円滑に行うことができないと講師の今氏より特に丁寧に説明がありました。

また、早期離職を生まないためには、採用活動を最も重要視しなければならないと言われていることから、今後採用活動を行うときには、両方の良さを上手に使い分ける「ハイブリッド形式」を実施する必要があると説明され、今回の講習会を締め括られました。