大阪府中小企業団体中央会より
2023年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、感染力の強いオミクロン株が夏場にかけて猛威を振るい、新規感染者数が過去最高を更新するなど、コロナ収束は依然として不透明な状況が続きました。そのような中、政府は新たな行動制限を行わない方針を示し、10月には観光需要喚起策として「全国旅行支援」が実施されるなど、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る積極的な動きがみられるようになりました。
2023年は、岸田内閣のもと、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」による各種支援策を迅速かつ着実に実施して頂くことにより、現状の物価高を克服し、社会経済が再生・活性化することを期待しております。一方、長引くコロナ禍に加えて、ロシアのウクライナ侵攻や急速な円安に伴う原材料、エネルギー資源の高騰、最低賃金の大幅引き上げ、価格転嫁やインボイス対策、ゼロゼロ融資の返済など、中小企業・小規模事業者を取り巻く経営環境は極めて厳しい状況が続くことが懸念されるところです。
本会では、長引くコロナ禍や物価高等において会員の皆様が直面している難局からの脱却と、ポストコロナに向けた事業活動に対し、これまで以上に積極的できめ細かな支援を引続き実施してまいる所存です。
具体的には、「中小企業活性化サポートセンター」における事業再構築、生産性向上、働き方改革などに対する国・地方自治体の支援策等の活用促進の支援や「人材マッチングセンター」における組合事務局の人材確保に向けた支援を充実・強化するほか、会員の皆様の状況に応じて、ポストコロナを見据えた組合ビジョン・事業計画の作成や教育情報事業活性化など組合運営に関する各種支援をきめ細かに実施してまいります。
また、組合を通じた中小企業・小規模事業者のDX、グリーン化の推進や円滑な事業承継、インボイス制度対応などの支援、「ものづくり補助金事業」の地域事務局として採択企業の事業化推進、販路開拓などにも積極的に取り組んでまいります。
さらに、2023年は「2025年大阪・関西万博」の開催まで2年余りとなり、準備が具体化してまいります。本会では、会員の皆様の事業活動の活性化に繋がるよう大阪パビリオンにおける出展企画「リボーンチャレンジ」の実施や、催事や物販など各種情報提供などの取り組みを推進してまいります。
本会におけるこうした取り組みが、会員の皆様にとって、現在の難局からの脱却とポストコロナに向けた新たな事業活動の展開に繋がれば幸いであります。
結びにあたりまして、会員の皆様が、新年にあたり決意を新たにされ、我が国経済社会の発展と中小企業の振興のため、ご精進いただくことをご期待申し上げますとともに、2023年が会員の皆様にとりまして大きな飛躍の年となりますようお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
大阪府中小企業団体中央会会長
野 村 泰 弘